『最後まであきらめない中学受験でした!』(2教科 週1回3時間)
12歳にして、夜ご飯も一緒に食べられず夜遅くまで勉強しなければならないときいていた中学受験。親の躊躇もあり受験準備がすっかり遅れている中、6年生の春に先生に出会いました。
「中学以降に伸びていく、その過程としての中学受験です。もちろん合格も大事ですが、そのプロセスを大事にしたいんです」「親を安心させるためではなく、子どもにとっての最高の教師でありたい」先生の熱のこもった言葉に共感し娘は家庭教師を始めました。
そしてその時の先生の言葉どおり、1年間ほんとうに熱心なご指導をいただきました。娘が第一志望としていた学校は、2教科の試験もありますが、それに続く授業と口頭試問とで合否が判定されます。記述式が多いという傾向にあった問題を出していただいたり、直前には口頭試問の練習もしていただきました。親も子もこの学校の教育方針に惚れ込み是非にと思っていたものの、模試の偏差値としては決して高いとはいえない数字なので大手の塾にいっていたら、そもそもこの学校の受験自体に反対されたかもしれません。先生は、私たちのそうした思いにも十分理解を示してくださっただけではなく「この学校での6年間は他にはかえがたいものがありますから、是非がんばりましょう」と声をかけてくださいました。
娘にとっても、そうした先生の思いは、大きな力になったことと思います。
そうやって、第一志望の学校には無事合格をいただくことができました。先生のきめこまかいご指導あってこそと、ほんとうにありがたく思っております。
でも実は、受験期間中にハプニングがありました。第一志望の発表の前に受験した第二志望の学校。受験直後に「簡単だった。受かったかも」と楽天的だった娘でしたが夜のネット発表に娘の受験番号はありませんでした。第一志望の合格をすでに午後にもらい、お祝いに家族でお寿司やさんに予約もいれた後だったにもかかわらず、娘は号泣。「だめでした」とメールで連絡した時、もう夜だというのに「今からでも明日の準備を一緒にしようか」とメールではなくお電話をいただきました。実は、第一志望に合格したと先生に報告したときに「そんなことはないとは思うけれどもしも第二志望落ちていたら、翌日もう1回チャレンジしますか?」と尋ねられていたのです。号泣する娘に向かって「そんなに悔しいなら、明日もう一回チャレンジしておいで。受かっても受からなくてもやれるだけやっておいで」と私は話し、娘は翌日また同じ受験会場にむかいました。前日とはうってかわって「今日のは難しかった」と落ち込む娘。
合格とわかったときは、ほんとうにほんとうに嬉しがって小躍りしていました。結果だけじゃない、プロセスが大切。最後まであきらめない。そうやって先生に励まされながら1年をすごし娘は勉強だけではなく、人間としてひとまわり大きく成長したように思います。最後まで不安だった学校から合格をもらい、受かったと思い込んでいたのに不合格をもらうというドン底の気分も味わい、もう一度そこから立ち上がって、再度挑んでつかんだ合格。拒絶される悔しさ、悲しさを味わったことで、少しは人の痛みも感じられたと思います。最後まであきらめないことで、道が開けることもあると、努力の大切さも学んだことと思います。そんな経験をつんで中学生になる娘。これからどんな人生が待っているのかはわかりませんが、先生と出会ったことが、娘のこれからの人生に小さくはない影響を与えることになったと思います。ほんとうにありがとうございました。次は是非息子をよろしくお願いいたします!!!